読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

起きてしまうことを回避できるけど解決はできない

すごい大好きな話がありまして。

村の祭り酒という話。収穫を祈念して、夏祭りをする村があった。祭りでは、お酒が入った大きなたるを、みんなでパーンと割って始める風習があった。ところがある年、貧乏でお酒が買えなくて、みんな集まって「どうしよう、これじゃ祭り開けねえな」と悩んでいた。するとある人が、「みんなが家からちょっとずつお酒を持ってきて、たるに入れたらどうだ?」と提案した。「それはいいアイデアだ」ということで、みんなが持ち寄ってたるがいっぱいになった。「これで夏祭りを迎えられる。良かった」ということで当日にパーンとみんなで割って「乾杯」と言って飲んだら、水だったという話です。みんな、「俺1人ぐらい水を入れても分かんないだろう」と思っていたんです。

 人間というのはとてもズル賢い生き物で、善悪を自分で正当化してしまう。

ある時、あなたはお金が必要になりコンビニのATMに向かった。お金を3万円下ろしたところ、なんと3万1000円出てきた。しかし、出てきた明細書には3万円分の数字だけがあった。

これから警察に行って事情を説明し、お金を戻した方がいいのだろうか。いや、でも間違えたのは自分ではないし、銀行にとって1000円なんて端金だ。誰に迷惑がかかるわけではない。それに、なぜ自分が警察に行って時間を使って1000円を戻さなければならないのだ。

混雑やフリーライダー(公園や無料のお水など、みんなが無料で使えるものを自分の財産のようにたくさん使う人)、チケット転売者などは必然であり、必ず現れる。お金持ちがいるならば貧困者もいるはずで、これは世界単位で見ても裕福な国と貧富の国は分かれる。これは必然であり、解決はかなり難しい。

国民の3大義務である「納税」も、みんな守らないから明文化されているわけで。人間はシンプルに奥深い。